BGM好きのポケモンブログ

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ポケモンとゲームBGMの事を書くブログです。ミロカロスとゲームBGMが大好き。記事よりも好きなBGM紹介の方を読んでほしい。あなたのお気に入りのBGMとなりますように…

ポケモンサン・ムーン 初代VCで色違いを作る方法

はじめに

ポケムーバー/ポケモンバンクを経由してVC版からポケモンサン・ムーンにポケモンを連れてくるとそのポケモンが色違いになることがありますが、初代セレクトBBバグを用いてこれを任意に発生させることが出来ます。セレクトBBバグはピカチュウ版では出来ないので注意してください。

また、実行するときは自己責任で、趣味の範囲内でお願いします。

私はこの方法で作ったポケモンを交換したり対戦で使うのはやめてほしいと思っています。というのはもし万が一その後その相手に何かしらの不調が起こった場合、ゲーム会社が元々想定していない行為(バグ技の使用)に起因するとも考えることができるからです。もはや自己責任の範疇を超えてしまうということですね。初代からSMへの輸送でおかしい値は完全に消えているとは思いますが、私はそのことを確認する手段を持ち合わせていません。そもそも配布で欲しい側は解説記事読んで自分でやれば良い話ですし。PGLの禁止事項にもオンラインでバグを利用して手に入れた個体を使うことが含まれてますからね。もちろん人様の楽しみ方を公式でもないただの他人である私が規制するのは道理に適っていませんし実際不可能ですから、あくまでも私個人の意見としてこちらに書かせていただきます。

前提

初代VCのポケモンが色違いになる条件は、「ぼうぎょ、すばやさ、とくしゅの個体値が10でこうげきの個体値が2,3,6,7,10,11,14,15のいずれかである」です。(ちなみにHPの個体値はその他の個体値の関数になってます。また、初代の個体値は0〜15の16段階です。)この確率は(8/16)×(1/16)^3=1/8192ですから、サン・ムーンでの色違いの自然発生の確率である1/4096の1/2であり、色違いとなる確率は低いです。(ただし、初代でそれぞれの個体値となる確率が同様に確からしいとする。)

一般的に初代ポケモン個体値を変更する場合、経験値と個体値のデータを交換する方法が使われますが、この方法では途中で存在しない技が発生しフリーズしてしまうことがあります。特に青版だとフリーズするとかなんとか。今回はそれを回避する方法です。

今回の方法はあくまでもどんな環境でも確実に成功するであろう方法であるので最も簡単な方法ではありません。

また、セレクトBBを用いる理由は原理が理解しやすく、応用が効きやすい、といったところでしょうか。

準備

ポケモンの用意

  • 色違いにしたいポケモン
  • 要らないポケモン
  • PP30の技を覚えているポケモン
  • ①の総合経験値を256t+42(t≧0,t∈ℤ)にしておく。(言い換えると、総合経験値を256で割ったあまりが42になるようにする。) 育て屋に預けて1歩=1経験値なのでそれで調整。偶奇は育て屋に出入りすることでずれるということも知っておくと便利。
  • ③のPP30の技を2番目の技にし、ポイントアップを二回使用し、PP42にしておく。(初代のポイントアップは非常に貴重なのでポイントアップもしくは③のどちらかを増殖バグを使い増やしておくと良い。)
  • ①②③の技は2つ以上にしておく。(①の技2は忘れてしまうので気をつける。)

ポケモン②、③は最終的に逃すことになります。

その他の用意

  • パソコンに道具を46以上預ける
  • バッグに道具を20持つ(あった方が便利。なくてもパソコンの道具で代用可能。)
  • パソコンの44,46番目の道具を覚えておく(バッグに20持っていない場合は9,20番目も。わざマシンの番号を利用すると良いかも。)

これで準備は整いました。それでは実際にやっていきましょう。

実践

〜〜番目の道具でセレクトBBとは道具の〜〜番目にカーソルを移動し、セレクトを押し、BB(パソコンだとBBB)でバッグやパソコンを閉じることを言う。道具はバッグのものでもパソコンのものでも構わない。バッグは20までしか入らないので注意!セレクトBBをした後は他の操作(自転車など)をせず野生と戦闘に直行する。

  1. 先頭に①、2番目に②とする。9番目の道具でセレクトBBをし、野生と戦闘。2番目の技でセレクトを押すと技が変化します。逃げる。ステータス画面を見ると先ほどの技でなく「ミサイルばり」になる。(逃げる前はまた別の技なので注意!)
  2. 20番目の道具でセレクトBBをし、野生と戦闘。2番目の技でセレクトを押す。逃げる。
  3. ①と②の順番を入れ替え、46番目の道具でセレクトBBをし、野生と戦闘。2番目の技でセレクトを押す。逃げる。その後、ポケモンセンターで②を逃す。この時点でこうげきが2,ぼうぎょが10になりました。ここで能力値が極端に低かったり、HPが最大値を超えてたりするときは、ボックスに一旦預ける、ポケモンセンターで回復するなどしてください。また、努力値の影響で少しステータスが高くなっているかもしれないのでお気をつけて。
  4. 先頭に③、2番目に①とする。44番目の道具でセレクトBBをし、野生と戦闘。2番目の技(PP42の技)でセレクトを押す。このとき多少変な動作をするかもしれないが無視して逃げる。
  5. ポケモンセンターで③を逃す。①をボックスに預け、引き出し、技マシン等使って技を正規の技のみにする。すばやさ、とくしゅが10になりました。なんか個体値が違う!という場合は努力値が振られているからかもしれません。

以上で色違いポケモンの完成です。実際に送ってみると色違いであることがわかります。不安な人やめざめるパワーを粘る人は増殖バグをしてから送るといいと思います。
ちなみに性格は総合経験値を25で割ったあまりで決まるので輸送前に調整しましょう。
以下原理についての説明なので興味ない人は読み飛ばしてもらって構いません。

原理解説

セレクトBBバグはセレクトを押した時に発生する、データを交換するフラグがBで消えずに残ったままであることを原因として起こります。道具の9番目でセレクトBBは9番目のデータと次のセレクトを交換というフラグが立ちっぱなしってことですね。

次に、ゲームの内部メモリは次のようになっています。

D123 所持しているポケモンの数
D124 1匹目のポケモン
D125 2匹目のポケモン
D126 3匹目のポケモン
D127 4匹目のポケモン
D128 5匹目のポケモン
D129 6匹目のポケモン
D12A 終了(FF)

〜〜ここから1匹目〜〜

D12B ポケモンの種族

D12C 現在のHP(2バイト)
D12D 現在のHP
D12E 引き取りレベル
D12F 状態フラグ

D130 タイプ1
D131 タイプ2
D132 捕捉率
D133 技1
D134 技2
D135 技3
D136 技4
D137 ID(2バイト)
D138 ID
D139 経験値(3バイト)
D13A 経験値
D13B 経験値
D13C HP努力値(2バイト)
D13D HP努力値
D13E 攻撃努力値
D13F 攻撃努力値

D140 防御努力値
D141 防御努力値
D142 素早さ努力値
D143 素早さ努力値
D144 特殊努力値
D145 特殊努力値
D146 個体値(こうげき、ぼうぎょ)
D147 個体値(すばやさ、とくしゅ)
D148 技1のPP
D149 技2のPP
D14A 技3のPP
D14B 技4のPP
D14C 現在のレベル
D14D 最大HP(2バイト)
D14E 最大HP
D14F 攻撃

D150 攻撃
D151 防御
D152 防御
D153 素早さ
D154 素早さ
D155 特殊
D156 特殊

〜〜ここまで1匹目、ここから2匹目〜〜

上記のメモリにはデータが16進数で入るようです。

ここで、ポケモンの技の画面ではD133の技1が1番目、D134の技2が2番目…となっていきます。

最初は9番目と2番目の交換でした。9番目は経験値の3つ目、2番目は技2ですね。経験値の3つ目には経験値を256で割ったあまりが入っているようです。あまりの42に相当する技は「ミサイルばり」なので技2がこれになりました。

経験値「これってもしかして」

技2「僕たちのデータが」

経験値&技2「入れ替わってる〜?!」

ってことです。(やってみたかっただけ。)

次に、20番目と2番目の交換でした。20番目に42の16進数である2Aが入ります。これはこうげきの個体値が2、防御の個体値がA(=10)であることを示し、色違いの条件を満たします。ここで元の個体値によっては技2がバグってしまい、送れなくなってしまいます。

3回目の操作では46番目と2番目の交換でした。46番目は2体目の技2、すなわち①の技2です。2番目は1体目の技1、すなわち②の技2です。この操作を行うことで2回目の操作でバグってしまった技を②に押し付け、逃します。

4番目の操作では44番目と2番目の交換です。

ここで今まで黙っていたある事実を打ち明けます。技を交換するとき、そのPPにあたる値も交換されるということです。

はじめに、一般の方法ではバグってしまうと言いましたが、これはすばやさととくしゅの個体値に値するAA という値に技が対応しておらず、技のデータ交換ではフリーズしてしまうことを原因としていました。しかし、この性質を使うことで回避することが可能です。

44番目は2体目の捕捉率、2番目は1体目の技2ですが、1体目の技2のPPである23番目と、(2-23に対応するのは44-65だから、)65番目の2体目(=①)のすばやさとくしゅ個体値が交換されています。

PPのデータは(現在PP)+64×(ポイントアップ使用回数)となっており、今回では42+64×2=170(16進数でAA)となります。

よって①のすばやさ、とくしゅの個体値がAA(=両方10)となり、結果として①の個体値はこうげき、すばやさ、とくしゅが10でぼうぎょが2となります。

以上が今回の方法の原理となっております。

参考資料

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。今回の方法、記事を作成するにあたりいくつかのサイトを参考にさせて頂いたのでこの場で参考資料として紹介させていただきます。(無許可ですいません。何かあったら言ってください。)

ぎんせきの部屋

個体値変更の基本的な方法を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

 初代ポケモン攻略

数値に対応する技データを参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

最近の若いポケモン勢は…

内部メモリについて参考にさせて頂きました。タイトルがあまりにも長かったので省略させて頂きました。若いポケ勢ですが現在頑張ってHTML、CSS勉強してるので許してください。ありがとうございました。

POKeMON Bug HiSTORiA

技のデータ交換時、PPのデータも交換されるという部分の参考にさせて頂きました。コピーバグも最後の辺りで説明されています。ありがとうございました。

ポケモン赤・緑・青・ピカチュウ攻略サイト

個体値検索に使用させて頂きました。ありがとうございました。

 

以上が参考にさせて頂いたサイトです。今回の方法を考案するにあたり0の知識から参考にさせて頂きました。どれも分かりやすく、こういったバグをもっとよく知りたいという人にオススメです。

 

最後に

初代のポケモンが色違いになる条件は、初代→金銀とVC→SMでこうげきとぼうぎょが入れ替わっています。なので、いつか仕様変更されて初代→金銀と同じになるかもしれません。そのときは①の総合経験値を256で割ったあまりが42になるようにしてください。(仕様変更されました。記事変更済み。)

また、検証の結果、初代VCに配布されたミュウは個体値が4Fのため色違いになることは普通はありませんが、個体値を変更しても送ることができるので色違いにすることができます。送る条件はID22796、おやゲーフリ、正規の技のみのようです。しかし、初代VC産のミュウの色違いは完全にバグ産のみの為、ご了承ください。f:id:pokemonmilotic:20170131200345j:image(この写真撮ったあと責任を持ってすぐに逃しました。) 

それでは今回はここまで。何かあったらコメントまでどうぞ。問題があれば適宜修正・削除します。それではまた。