BGM好きのポケモンブログ

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ポケモンとゲームBGMの事を書くブログです。ミロカロスとゲームBGMが大好き。記事よりも好きなBGM紹介の方を読んでほしい。あなたのお気に入りのBGMとなりますように…

【研究】10パートナーズ

こんにちは。今回はポケモンサン・ムーンにおける10パートナーズ制について研究したいと思います。きっかけは自分が10パートナーズ制の大会を主催する(した)からです。今回は、シングルルールでの研究となります。ご了承ください。

10パートナーズ制とは

大会において採用されるルールで、はじめに10体の種族を登録し、実際の対戦ではうち5体以上を10パートナーズから選択する、というルール。一発勝負の大会において、相手の10パートナーズを研究する準備期間を設けることで普段のレーティングバトルでは考えられないような戦略が採用され、見る側もより楽しめる。10パートナーズ外から採用されるポケモンは自由枠と言われ、メガ枠の禁止など様々な規制があることもある。また、ベストパートナー制として1種族をベストパートナーと設定し、必ずパーティに入れなければいけない、というルールが存在することもある。10パートナーズの合計種族値の制限がある大会などもある。よりパートナーズの数を増やした12パートナーズ制と言うのもあるが、6体のパーティでは10体に強力なメタを張るので精一杯である。

役割破壊の多発

10パートナーズ制のある大会では役割破壊が多く発生する。ドヒドイデを10パートナーズに設定していたらバシャーモの剣舞ジメンZで飛ばされるなどレートではそこまで見ないことがよく起こる。サンムーン環境ではZ技の存在により、こうした役割破壊は多く発生する。特に役割破壊されやすい4倍弱点持ちは比較的不向きである、と言えるだろう。しかし、これを逆手に取ることも出来る。ヒードランがいるとめざ地を採用したくなるが、ナットレイもいるとめざ炎も採用したい。このように4倍弱点持ちを複数入れることで集中を避けることも可能だ。

有用なポケモン

10パートナーズで有用なポケモンはいくつかのパターンに分けることが出来る。

  1. 型が多い(=汎用性が高い)
  2. 展開系の起点となれる
  3. 相手に対策を迫ることが出来る
  4. 相手の戦術を縛る

まず、1、型が多いポケモンについて。これはレートでも言えることだが、型が多いと相手は色々な可能性を考慮せねばならず、こちらは動きやすくなる。例えばミミッキュはアタッカーも出来るが起点作成、トリックルームの始動と複数の役割ができる。同様に、技範囲が広いポケモンも有用である。ゲッコウガなどがこれにあたる。技範囲が広いことはZワザで多くのポケモンを倒せるという点でも優秀である。物理特殊どちらの攻撃もできるリザードンバシャーモも有用だ。逆に、型の少ないポケモンは読まれやすく、このルールでは対策されやすく動きにくいと言えよう。

次に2、展開系の起点となれるポケモンについて。トリックルームを覚えるポケモンがいればクチートを自由枠で採用し強力なトリパを作ることが出来る。また、壁を貼れるポケモンやステロを撒けるポケモンも同様である。相手に対策を迫ることも出来るが、対策されやすいということでもあるのでこの枠を自由枠で採用するという方法もある。

3、相手に対策を迫るポケモンは例えばグライオンが分かりやすいだろう。グライオンが10パートナーズにいるだけで相手は対策をしなければ負けてしまうのでそれで1枠消費させることができる。この種のポケモンは自由枠としても非常に強力である。

4、相手の戦術を縛るポケモンは例えば化身ボルトロスだ。特性の悪戯心でバトン構築などに強くなれる。ボルトロスがいるだけで挑発に弱い構築を使用するのは躊躇われる。

以上から自身が10パートナーズ制の大会を開催、参加したことも踏まえていくつか強いポケモンをピックアップした。参考程度にどうぞ。

バシャーモ

メガシンカがあり両刀可能な種族値、物理では炎格闘地面岩電気飛行悪、特殊では炎格闘草(氷)といった広い技範囲から高火力のZワザとの相性も良い。大文字/めざ氷/ソーラービーム/まもる@クサZというバシャーモ対策に刺さりやすい型にも出来る。剣の舞やカウンターやオウムがえし、バトンタッチを覚え戦略的に柔軟なポケモンである。

・ガルーラ

強力なメガシンカがあり、また技範囲が非常に広い。高い攻撃力さながら耐久も侮れない。地味にカウンターや起死回生といった技を覚える。過去作アリなら強力な地球投げも使用することができ非常に強力な一体である。

リザードン

メガシンカを二種持っており、相手のおおまかなパーティを見た上でどちらを採用するか決定できるこのルールでは非常に強力だ。ニトロチャージや龍の舞を覚えるためただ上から殴って倒すという戦略では崩されやすい。技範囲が広いほか、鬼羽の耐久型もあり対策が難しい。ただし運用上の弱点であるステロを撒かれる可能性が非常に高くなるという弱点もある。

・カプ・コケコ

非常に高い素早さからの高火力。レートでは専ら特殊型が採用されるが攻撃も高くワイルドボルトやオウムがえし、ブレイブバード、とんぼがえりといった技を覚えるので多少柔軟である。壁貼りや吠えるも覚え起点作りやバトン対策もできる。

ミミッキュ

自分が開いた大会の10パートナーズで最もKP(被りポイント)が高かった。特性で行動保証がありメタ張り合いのバトルでとても強い。トリックルームや呪い&痛み分けといった型の多さ、調整によってどうにでもなる火力/耐久、また素早さもこいつはどうせ抜けない(諦め)とこいつならこれだけで抜ける(妥協)がしやすい。(相手はミミッキュに上を取られたくないという理由から100族あたりはすばやさに振りたくなることに依る。)10パートナーズルールでもかなり強いポケモンだ。

10パートナーズを組むにあたって注意したいこと

実際に10パートナーズを組む時に注意していることがいくつかある。

  1. 弱点が集中しすぎていないか?
  2. 任意のポケモンに突破手段があるか?
  3. 持ち物が被りすぎてないか?

まず、弱点が集中しすぎていないか?だが、これは普段のレートのパーティでも同じことが言えるだろう。ここで言う弱点とはタイプ上の弱点だけでなく、重いポケモンも含める。例えばメガボーマンダで詰むとかパルシェンが止められないとかレパルガッサに対抗できないとかそういうのには気をつけようということだ。シングルレート使用率の上から50ぐらいと有名な戦術(並び)は対策できていると良いだろう。

次に、任意のポケモンに突破手段があるか?だが、例えばこちらの10パートナーズに音技や連続技などがなければ相手はグライオンオニゴーリ、こちらが特殊アタッカーばかりだとラッキーを出しやすい。他にも極端な例だがヌケニンが挙げられる。10パートナーズならではの注意事項である。

最後に、持ち物が被りすぎていないか?だが、自分は12アイテムについて持ち物被りが発生しないようにチェックしている。ハチマキ、メガネ、スカーフ、珠、襷、残飯、奇石、オボン、ゴツメ、チョッキ、メガ石、Z石である。特に残飯や奇石は被りやすいので注意した方が良いだろう。今作ではZ石で持ち物枠には多少余裕がある。

その他

・10パートナーズには使い慣れているポケモンを優先したい

使ったことのないポケモンを10パートナーズに設定しても上手く扱えない。何度かレートで使ってみてそのポケモンの強さを良く理解したい。

・普段レートで使い慣れており、結果も出せているパーティがあるならそれを組める10パートナーズにするのもあり

素で強い構築があるなら、相手の対策への対策を他のパートナーズや自由枠で補うことで有利になれる。

・現在は火力インフレの影響でメタ張り合いの場では受ける側よりも攻める側に有利の傾向がある

強力な受けポケモンでもレートでは役割対象のポケモンがピンポイント弱点(Z)を採用する関係で役割破壊を受けることが多くなる。

・あらかじめ自分の10パートナーズを研究する

対戦期間が始まる前に対戦相手の視点から自分の10パートナーズを見て、「自分ならこういう構成のパーティで崩す」といったアタリを2,3考えておくと良い。そこで考えた自由枠を含めた対策をしたい。

・レートで使えないような型でも良い

レヒレスイクンに勝つためにZソーラービームバシャーモにするとかランドロスを一撃で飛ばすためにZなみのりガブリアスにするとかランドロスに地割れを入れるとか相手の攻撃を耐えるためにDにめっちゃ振るとかそういう汎用性がなくても相手に刺さるなら普通にアリだ。

・出来るだけ手の内は隠す

BVが公開されたり、噂などで広まったりするが、自分の使う型は出来るだけ隠したい。例えば投げガルーラを持っているといった情報だ。ただ隠しすぎて使いどころを無くすのは勿体無いので気をつける。

・相手を研究すればするだけ有利になる

当たり前。相手をしっかりと研究して自分の中で一つの結論を出して対戦に臨みたい。10パートナーズルールではポケモンバトルの三要素である構築/選出/プレイングのうち普段のレーティングバトルで重要度の低い「構築」が最も重要となってくる。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました。10パートナーズルールは普段と違う面白さを感じられるので是非大会などをするときは採用してみてはいかがでしょうか。新たな発見をしてレートに活かせるかもしれません。それではまた。

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